2年も間が空いてしまったので、さすがにいろんなことがありました。
一番大きなことは、父が亡くなったことでしょう。ブログには書きませんが、1年になります。
で、最近のビッグイベントは、ドッグウォークが終了したことで、今日はそれについて語ります(笑)。積もった思いを吐露したら長くなりました。
近所のティーンエージャーがやっていたバイトが、『どうせあんた暇でしょ?』みたいな形で回ってきてから、何年が経つでしょう。
始めは週に4日、午後に1回だけのを数年、地味にこなしていい感じでした。
2匹いたのが、1匹になり、
そこへ子犬(True:トゥルー)が来て2匹に戻り、1日に2回に増えました。
1日2回は子犬が落ち着くまでだと思ってがんばっていたのですが、トゥルーが1才になっても、2才になってもオーナーさんは一向に減らす気配を見せず、まぁそれでも、できないこともないから、と続けておりました。どうやら、トゥルーを置いて出かけることが罪悪感なので、私に来て欲しいようです。それまでの犬たちは、1日1回ペースでずっと来ているので良かったけれど、トゥルーは生まれてからずっと1日2回。奥さん的に、『トゥルーが寂しがるから』と、もう減らせないのです。
そこへ降りかかる、パンデミック。
一時的にはお休みにしてもらい、楽しいパンデミック生活を謳歌していたすなポンですが、1か月か2ヶ月して、外出自粛令が解除されるころからまた再開。
パンデミックを境に、奥さんのスケジュール変更で土曜がお仕事になったのが、すなポンにも響いてきて、すなポンも土曜に2回のドッグウォーク。。。
そして、もう、どういう成り行きだったかも忘れたけれど、気づいたときには
月から土の週6日x2回のドッグウォーク
となっていました。
これ、いつまで土曜が続くんだろう?
土曜出勤は、パンデミックによるイレギュラー対応だったはずなのだが!?
いつまでも続くようなら、土曜はなしにしてもらおうか、少なくとも週5日くらいにはしたい、4日でもいいし、1日1回でもいい、いや、別に、他の人にそっくり代わってもらってかまわない、と思ってはいたのだけど、できないわけじゃないから、やるよね。
別に、前もって休みにしたければできるけど、そこまで重要なイベントがあるわけでもない。『買い物行く時間帯が縛られる』とか『遠くのお店に行っている時間がない』とか『今日は寄れないから、出直さなければ』とか、その程度のことなのですよ。私個人の采配で、なんとかなるわけですよ。『今日はお休みにしたい!』という思いだけで、わざわざメッセージを送ってお休みにしてもらうより、行っちゃった方が早い。
朝から夜まで、3時間以上の連続した時間がとれない、スタッカート生活。
実質的に言うと、2時間超えるプロジェクトは無理。
パンデミック後はステが家で仕事しているので(うち1年強はリタイヤ生活でもあったけど)、昼ご飯をなんとか準備し、自分は食べずにドッグウォークに行き、帰ってきてから冷めた昼ご飯を、時には温め直すという手間をかけて食べるという。。。なんだかなぁ~~~。(笑)
『毎日毎日縛られるんだよな』と不満に思いつつもやっていたのですが、ある日
旦那さんががんになりました。
もう、あれですよね、言い出せませんね。
私もステも、治療通院に付き添ったりしました。
そして数か月の闘病ののち、旦那さんが他界されました。
傷心の奥さんです。
奥さんの性格が『常に誰かに頼る』タイプなので、さらに用事が増えました。ガレージドアが開かない、とか、なんかの電池交換がわからない、とか、結構あらゆることでメッセージが送られてきます。奥さんはバカではないので、やろうと思えばできるはずですが、やる気がない、やりたくない仕事はすぐにこっちに振ってきます。以前は、全てを旦那さんに振っていたのです。その、全てではないにしろ、2割くらいはこちらに回ってきていました。
その度に、かけつけます。なんせ目と鼻の先ですからね。
かけつけなくとも、ドッグウォークのついでに、対応してくるわけですが、そんなこんなで結構疲れておりました。
もちろん、奥さんなりに、気を使ってくれます。気を使って、お金をくれようとします(笑)。ビジネスオンリーの関係ならそれでいいのですが、『ご近所さん』という立場もあるので、線引きが難しく、『こんなことでお金をもらうってどうなの?』という場合も多々あります。しかし、度重なると、こちらの『いい人づら』も続かないので、だったら、お金をジャンジャンもらって割り切ってやってあげる方がいいんじゃない?と思ったりもしました。
でもぶっちゃけ、お金よりも自由が欲しいすなポンなのです。あ、食べ物などもよくもらいました(笑)。あとモノもよくくれるのです(笑)。母性にあふれた、優しい、奥さんです。病気などをすると『調子どう?』と毎日のようにメッセージが来ます。
いつまで続くんでしょう。
殊勝に、『人生、助け、助けられ』だと思うようにしてみたり。
基本、人付き合いのないすなポンですから、こうして無理やり人と交流し、アメリカ人や、よそのお宅のカルチャーを垣間見るというのは、いい勉強になるにはなります。必要にせまられて多少の英語をしゃべったりする、またとない機会です。
毎日、雨が降ってもヤリが降っても一応は外に一歩出ます。健康にはいいはずです。ご近所さんの顔なじみも増えました。別に顔なじみとかいらないんですけどね。
いや、そうじゃない、近所の人がにっこり笑って挨拶してくれる環境にいるなんて、ありがたいことだ。アメリカに住むマイノリティー・アジアンとしては。
『人生の勉強だ』『地域貢献だ』『情けは人の為ならず』
と前向きに捉えるしかないですかね。
さて、奥さんは決断力はあるのです。買い物も、早い。迷わない。
悪く言えば衝動的、という見方もあります。
そこで、旦那さんが亡くなってから半年もしないうちに「もう家の面倒みるのイヤだ」っていうんで、湖を望む素敵なお宅を売る決意をし、メンテナンス丸投げの新築コンドミニアムをお買い上げ。
(『 コンド 』と言いますが、この場合は高層マンションみたいなのではなく、2軒1戸建ての普通の家みたいなもんです)
『 私は別に湖の家なんていらなかった。この家はボート好きな夫が住みたかっただけ。』と、言ってみたり、
『この家を売るなんて、悲しすぎる。』 と、言ってみたり、
若干メンヘラなコメントにすなポンも振り回された日々でしたが(笑)、
同情的な英語フレーズを総動員して、フォローに回ったものです。
奥さんは泣きながらも着々と、新居への準備を整え、この6月に引っ越して行かれました。
唐突ですが、奥さんはアメリカ人ですから、御多分にもれず、肥満です。(爆)
2度にわたり、左右の腰の手術をされました。ヒップ・リプレイスメント、と言います。
体が重たすぎて、ヒップに負担がかかっているのでしょうね。
腰骨を金属に入れ替えるのですよ。恐ろしい。
その際にもなにかとお手伝いに参りました。
その時には、もう家を売る話が出ていて、先が見えていたのでやりやすかったけど。
新居は車で20分くらいのところなので「すなポン(ドッグウォークに)来れるんじゃない?来てみる?」みたいなことも言われたりしましたが(笑)、
一度足を突っ込むとまた抜けられなくなるので「行きませんよ」とはっきり言ってあります(笑)。
無事、波風立てず、いい感じで卒業することができました。
奥さんは気を使って時々「We miss you!」とメッセージをくれるのですが、『私もです。トゥルー元気?』などと言おうものなら、『会いに行こうかしら?火曜の午後いるならまた連絡するけど?』『トゥルーに会いたかったらいつでも預けに行くから!』などと言われて危険を感じています。一度預かるなどしてしまうと、次も、次も、と頼まれるのが目に見えているので、ガードをゆるめないようにしている(笑)。
さて、トゥルーに会えなくなって、さみしいか?と聞かれれば、
そんなに・・・
というのが、すなポンの正直な気持ちです。(笑)
そんなことより、毎日、毎日、時間に縛られない生活って、素晴らしい!
だって、そこまで犬好きだったら、自分で飼ってるしね。
トゥルーは、毎日、毎回、ドア開ける度に可愛かったけどね(笑)。
トゥルーの写真も動画もいっぱいもってるし(笑)。
歯槽膿漏のお手入れで麻酔疲れしているトゥルーに毛布をかけてやるすなポン
犬の糞(フン)を拾う毎日にもおさらばだ!
最近は、土曜にステとちょっと出かけたり、買い物に行ったりできるようになりました。できなかったんですよ、これが。 2時からちょっと出かけようか、とか、 できなかったんですよ。ここ2-3年、生活のクオリティーがかなり低かった、、、という気がして、ステと出かける度に、
「あぁ~、『トゥルー』があったらこんなお出かけできなかったね~。よかったぁ~」というのが口癖になっている、すなポンです。
PS: 実は、もう1匹、たま~にドッグウォークを頼まれるところがもう1軒あるんだけどね(笑)。ここは、ごくたまに(月に数回)頼まれるだけで、突発的。しかも体力のないトゥルーと違って、ちゃんと散歩ができるので、私の運動にもなる(笑)。なので、今のところ大丈夫。
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