【クルーズ物語】4日目:セント・トーマス島:その3

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さてこの島は、別名「免税天国」。海賊の宝物が売りさばかれてでもいたのか(←すなポンの妄想です)南の国にふさわしくないほど、ジュエリーシ」ョップが乱立している。そういえば船では前夜に「セント・トーマス島で質の良いジュエリーをお値打ちにゲットするセミナー」なども開催され、後援するジュエリーショップがクーポンを配ったりしていた。

もう、島の観光局と、宝石商協会、そしてクルーズ船会社が一丸となって、「セント・トーマスに行ったらジュエリー買わなきゃ」というお膳立てが出来上がっているのです。

しかし、カフェで出会ったご夫婦によれば、「確かに10年20年くらい前は、金銀宝石が安い上に税金がかからないから、お金持ちがジュエリーを買い求めては、肌にジャラジャラつけて帰っていったものだ」そうだが、「いまはそんなに安くもないんだよ。安いと思い込んで観光客が買ってくから」って話です。

こんな風にごちゃごちゃした通りに、宝石店やら土産モノ屋が軒を並べる ↓

この店 ↓ は、左が酒バー。右がジュエリーショップ。
「あなた、まだ飲み終わらないの?え?もう1杯?仕方ないわね。じゃぁアタシはちょっとあちらを見てるわ。あら、ちょっと、これステキねぇ。ほら、アナタ、これどうかしら?」
姑息な戦法である。こんな店には最初から足を踏み入れないに限る。(笑)

あっ!あれはっ!!!日本女子の潜在意識に刷り込まれた「ブルーの看板」!!!

あの看板を見たら、
こんな小さな島にティファニーブティックがある事実に衝撃を受けつつも
「今とっている行動をただちに中断し店に入るように」という脳からの緊急命令が下るので、入るしかない。(ステは拒否って隣の店に入っていった)
本来、ティファニーなどに入れるいでたちではないのだが、ここは観光地。それに南の島。旅の恥はかきすて。
ズカズカと入っていき、前から憧れているブツを試着をさせてもらう。憧れのブツは在庫がなかったので若干違うバージョンであるが、寒さ厳しいミシガンに戻ったらステの財布もキリリと締まってしまうに違いない。浮わついてる今がチャンスである。ここにあるもので手を打とうじゃないか。
『これでよし』、と自分の意思を固めたところで、ステを引っぱり込むことに成功。

気位の高いティファニーにしては、すこぶるフレンドリーかつチャーミングなお姉さんスタッフであった。南国の風は私に吹いている。
同じティファニー製品を買うのなら、横浜高○屋の尊大ぶったおじさんより、ぜひとも、このお姉さんから買いたい。このお姉さんなら「お生憎様ですが、当ブティックの顧客イメージにそぐいませんので」なんて言わずに、だまって優しく売ってくださるに違いない。(↑実際言われたわけではない。)

さて、ステは連れ込んだ。
お姉さんには「夫はかなり手ごわい。よろしく頼むよ。」と前もって伝えてある。同じ目的を共有する二人、一致団結して説得にかかる。(何分試着していたか。相当皮脂汚れがついたことだろう。(笑))

ああ、しかし、しかし。お買い上げには不成功。←あともう一息、ってとこ。(笑)まぁ、善戦したので悔いはない。
実際、アメリカ本土で買うのと同じ値段(消費税分が免税)だし、バージョン違いであったので、私も王手をかけるのはとどまったのである。

ジュエリーの方は惜敗したが、甥っ子たちのかわいい顔を思い浮かべつつ、海賊みやげを購入♪♪♪

※「もうちょっとで買わされるところだった」と後にステがお義母さんに語っていた。ちょっとやめてよ。買ってもないのに私をコンスタンツェのような悪妻に仕立てあげるのは。買ってからなら好きなだけ言うことだね。

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