力だけでなく、細やかさと、忍耐、集中力がいる作業です。(オーバー?)
まず、このようなナッツクラッカーにて、テコの原理でもってピーカンの外殻を割ります。
一か所割っただけでは、中身をほじりにくいので、ナッツを回転させながら、まんべんなく亀裂をいれる。割りすぎると中身もバリバリに割れるので手加減してください。
最初の一撃で、70%くらいのダメージを与え、残り30%は、殻を回転させながら、「適度に」たたきのめす。。。と良い。

ナッツクラッカーの種類は色々あるが、これの場合。
ナッツ1個1個は大きさが微妙に違うので、「割り」の前にナッツ台座を調節。ナッツの大きさに合わせてネジをクルクルクルリと回すと、同時にレバーの角度が変化する。このレバーの角度が大変重要。直角に近いと力が入らない。水平に近いと威力が減少して割れない。
この角度と、殻の固さ(個体差アリ)に、第1撃の成功がかかっている。
なるべく同じ大きさのを続けて選んでみるのだが、なかなかどうして、微妙に長さが違うものなのです。
第一撃が済んだところ。

全体に亀裂がはいり満足したら、ボウルに貯めていき、ある程度たまったところで、「ほじくり出し」にかかる。
(注)あなたとは別に「ほじくり担当者」が居る場合は、その人にあとの全てを託しましょう。

ここでは精神を統一して、ピーカンの声を聞きながら、できるだけ傷つけないよう、優しく、優しく・・・ほじります。同時にTVでも観てやろうなんて、タルんだ考えを起こして顔をあげたら、一貫の終わり。

ちょっと先っちょが欠け、やや納得がいかない仕上がりです。
満足がいく実が掻きだせる確立は、わたくしの場合、20ケに1ケくらいでしょうか。
ヒント1:「割り」は段ボールの中で行うと、殻クズや土ほこりが散らからなくてよい。
ヒント2:「割り」では、ときに殻の破片が激しく飛び散ることがある。メガネやセーフティーゴーグルを着用するか、レバーを押す際だけ顔を上げる(でもTVは見ない)などして、目の負傷を防ぐことが大事。
ヒント3:殻が飛んで狭いすき間に入り込む恐れがあるんので、作業場周りの小物は片づけておこう。
ここまで読んでくれた人。ご精読ありがとう。

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