こどもら

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前庭にタンポポが発生していた。まだ咲いているのはほとんどないが、約3週間留守にする間にバリバリ咲いて、フワフワ散ったりされたらかなわない。この3週間の留守は雑草退治に危機的後退をもたらす。

とりあえず、サクッとやっつけなくては。

カーブを曲がった2軒先の庭先で、チビッコらが駆けていた。見たことのない子供らであった。祖父母の家に遊びに来ているのであろう。もうすぐイースターだから、庭に隠してあるお菓子を見つけて遊んでいるのかもしれない。そんなことを思いながら、背を向けてタンポポ退治に励むすなポンだった。

しばらくすると、
「おぅい。木の後ろに誰かいるぞ。」と声がした。

『子供ら同士でしゃべっているのでありますように。』と願いつつ、タンポポと格闘するわたし。

再び、「ほら。木の後ろに誰かいるぞ!」・・・チビッ子の声は確実に、『これを無視したらチョットかわいそうでしょう。』という圏内に入っていた。

仕方なく顔を上げ、木の後ろを見やる。小さな影が隠れているのが見えるので、もちろん見えないふりをする。「誰もいないよ。」と隠れていない方のチビッ子に声をかける。そして「木の後ろに誰かいるみたいだぞ遊び」に巻き込まれるすなポン。。。

ほんの数分であったが、チビッ子3人はキャァキャァ「こわい~!」とか言いながら、すなポンから逃げたり隠れたりして遊んでいた。道路をわたってそっちから寄って来たのに、怖いと言って逃げるとは失礼な。

「ワァ~!!!」とスコップを持った腕を振りかざすと子供が逃げる。3-5歳くらいの、かわいらしいく、人なつっこい子たちだった。何度もコケつつ逃げていた。

しかし。。。わたしの心中はおだやかではない。
なぜって、こんなことして遊んでいるヒマはないのだ。

おばちゃんは、タンポポなんか抜いて遊んでいる暇人に見えるかもしれないけど、遊んでるわけじゃないんだよ。旅行の前にやっておかなくちゃいけないことがたくさんあって、今もアマモリ君のコーキングが乾くのを待って、乾いたらペンキを塗っておかないと。明日も雨だっていうし春はめちゃめちゃ雨が降るからねぇ。まだ旅行のパッキングも全然進んでないし、パソコン使ってやらなきゃいけないお仕事もあるし、タンポポだって仕方なく抜いているのだよ。と思っていた。

サヨナラは早い方がよかろう。

「さぁ。もうお家に入らなくっちゃ。一緒に遊べて楽しかったね!」と言って早々に退散した。

チビッコたちは、かわいらしく「See you next time!」などと言い、手を振りつつ戻って行った。

こんなボロイ格好で雑草抜いてるアジアのオバハンに声をかけて遊びを挑んでくるなんて、なんとも無邪気でかわいらしい子供たちではないか。もっと遊んであげられたらよかったな、と、さすがの子供好きでないすなポンも思ったのであったが、心を鬼にして別れを告げて正解だった。

PS:またチビッ子につかまるといけないのでタンポポ退治は放棄。

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