乗客全員が参加する、「避難訓練」てーのがあるんですよ。
出航前にね。
この避難訓練は、マンダトリーmandatory:すなわち、誰もが必ず義務を負うという意味で、この単語は徴兵制度なんかを表現するときに使われたりしますが:
とにかくマンダトリーな避難訓練なんです。
1時間くらい前から
「1時間後にビー・ビー・ビーって鳴るからね。そしたら皆、出てくるんですよ。みんなですよ。マンダトリーですよ。
そんとき、部屋にライフジャケットがあるからね、それ持ってきてね。
あ~、勝手に着たりしないで手に持ってくること。よいね!」
なんていうアナウンスがしつこく入り、おちおちシャンパン酔いで寝てもいられません。
マンダトリーの部分しか英語がわかってないすなポンは、
すな「ちょっと!呼ばれたよ!行かなくていいのっ!?」
ステ「まだだよ。」
すな「ほら、また呼ばれた!全員来いってさ。行かなくていいの?」
ステ「まだまだ。ビーって3回鳴ったら行くんだよ」
すな「今3回鳴ってたじゃん!行かなくていいの?」
ステ「今のは練習。」
すな「なんだ。紛らわしいなぁ~。」
という会話がアナウンスの度に続き、やっと本番。
指定された集合場所に、ライフジャケットを持って行く。
おお。みんなゾロゾロと来ておるわ。

ライフジャケットには、部屋番号がプリントされていて、それを見せて点呼の代わりとなる。
避難訓練に参加しましたよ、ということで。
先に来た人たちは、ソファーに座ってくつろいでいる様子。
この後はどうするのか、と思っていたら、ライフジャケットを各自で身につけるよう指示され、それが出来ると
「みなさん、お疲れ様でした。部屋に帰ってよろしい。それではクルーズをお楽しみください♪」
と言って、要は非常に簡単なものなのでした。船の避難と言ったら、脱出ボートとかまで乗り込んじゃうのかと思ったりしたすなポンでした。(あたま悪っ)
あ=すぐに終わってよかった♪

No Comments on "【クルーズ物語】なんでまだ出航できないかというと"