追い風

Pocket

先の投稿、万年筆の時代でお伝えした通り、
手持ち万年筆のカートリッジ(替えインク)がなくて困ったすなポンでした。
最近は文房具もいらないし、また、こちらのオフィス用品店は日本ほどすごくないので
(そうは言っても、最初にアメリカに来た頃は新鮮だった。ただ慣れて見れば、品ぞろえは知れてるし、値段も高い)
めったに行く事がない、『ステープルズ』というオフィス用品店に、早速行ってきた。

一応、行く前にオンラインで確認すると、5ドルくらいでパイロットの廉価版万年筆があるようだ。
パイロットの廉価版万年筆は日本でも「高級ものとは比較にならないが、普通に使うなら十分!」というレビューが散見され、信頼できそうだ。パイロットにしようと思ったもうひとつのポイントは、やはり日本メーカーの方が漢字やひらがななど日本語が書き易くできている、というレビューがあったのだ。しかも手持ちのカートリッジはパイロットだから、これが使えるチャンスでもある。
(古くなりすぎて中の液体が相当濃縮されてる感が否めないけど・・)

スバラシイ!これだこれだ。と思って店に行ったのだが
やはり店には万年筆など置いていなかった。
1種類だけ、カリグラフィー(手書きの優雅な字体で書く趣味みたいな世界)用の万年筆があったけど、たぶんそれだとひっかかって書きづらいだろうな、それにオンラインならパイロットのが買えるのだから、ここで焦ってよく名前もしらないメーカーのを買って結局使いづらいというのでは本末転倒だ。

あぁ、よしみちゃんに手紙を出せるのはいつになるのやら。。。
(どうしても今回ボールペンでは書きたくない状態に陥っているらしい。)

と思っていたら店員さんがやってきた。『何かお探しですか?』
どうせオンラインで注文することになるのだから、言うだけムダだと思ったが、一応所用の向きを伝えると
『あぁ、それなら店内からオンライン注文すれば、送料無料でどこにでもお届けしますよ!』
と言うではないか!!
なぬっ!?そんなうまい話があったとは。
そもそも5ドルの商品に7ドルだか8ドルだか知らんが送料を払うのが嫌だ(すぐに欲しいというのもあるが)、というので店に来ていたので、送料無料になるなら有難く注文させてもらおうではないか☆
(後で知ったが、家から注文して店着にしても送料はかからないらしい。ウォルマートなど大型店舗ではよくあることです。)

キオスクと呼ばれる店内のパソコンで、さてどれにしようかなと思ってレビューなど読んでいた。
家でチェックした時は、気がせいていたので(2時までに犬の散歩に戻るため(笑))、『5ドルのパイロットがある』ということだけ認識して、家を出てきてしまったので。

すると、評価は非常に良いものの、『使い捨て』であることが判明した。
エコに過敏な昨今、『使い捨て』は許容できぬ。
それに、次の時代は5-6年後なのだから、その時にまた慌てて品探しから買い物まですることなど考えたくもない。

ここは少し奮発して、インクの詰め替えが利く(またはカートリッジ)商品を購入するのが正解だ。

万年筆の世界は奥が深い。よくは知らんが、ペン先が14金以上が望ましく、初心者用でも1万以上出さなくては買えない。当然ピンキリだ。しかも高けりゃいいってもんでもなく、軸の太さなどで持った感じも変わって来るので、ヴィトンのバッグを買うのとはわけが違う。実物お試しが激しく望まれるところだ。

ちなみにすなポンが持っているのは入門レベルのステンレス・ペン先で、学生時代に5千円くらいで買ったやつだ。それでも当時は結構奮発したつもりであった。実はこれは持った時のバランスは好きなのだけど、書き心地については、そんなに好きじゃなかったりする・・。だから14金ペン先だったらもう少し違うのかな~?とちょっと心が魅かれているのだが、モノを減らす努力をしている今、そういうことに興味を持って良いものか自問自答中(笑)。

話がそれたが、詰め替えが利いて、無難なメーカーのパイロットで、1000円から2000円くらいでそこそこ書き易そうに思われるもの、という条件でを買おうと思ったら、2種類売られていた。2ドルくらいの差で、どこが違うのか非常に迷う。どちらも高レビューなので、まぁこの条件下ならどちらかだな、と思って、「プロから日常使いまで」という説明がある高い方(笑)をオーダーした。2ドル安い方は「普段使いに」としか書かれていなかったので、何か違いがあるのかも・・・という希望的観測だ。

やれやれ、配達まではまだ当分かかるだろうな、と思い無事帰宅。
それにしても、一生ものと思って買った万年筆の
カートリッジを常備していないなんて、すなポンらしくない
洗濯洗剤、箱ティッシュといった消耗品はもちろんのこと、アメリカで入手困難な日本の製品は、ボールペンの替え芯から、ホッチキス替え芯に至るまで、ありとあらゆるものを携えて渡米しているすなポンが、万年筆のカートリッジを買い忘れているなんてことがあっていいものか?!
いったい何のために買い起きという贅沢を自分に許しているのか?

恥を知れ、恥を。

ひとしきり、猛烈に反省したあと、ふと、思った。
『そうだよ。これだけ買い置きしているのに、カートリッジがないなんておかしいではないか。』
と思って、替え芯たちを入れてある缶々を覗いたら・・・
ありました。

プラチナっていうメーカーのカートリッジ。。。ありました。
(パイロットカートリッジは普段の引き出しに入ってた)

嗚呼・・・。やっちまったなー。
今から注文キャンセルすっかなー。
(※アメリカはキャンセル先進国なので今なら受けてくれると思う。下手したら届いてからそのまま返品しても送料とかのペナルティー取られない可能性がある。ただ、そういう損失コストは結果的に消費者に跳ね返って来るので、すなポンはそういうことはなるべくしないんだけど。)

で、カートリッジも見つかったので、早速古い友人(万年筆)に入れて試してみる。
使える。。。

ということで、トニーとよしみちゃんへの手紙はそれでしたためてしまった。
ただ、やっぱりこの万年筆の書き心地が、完璧には好きではないので・・・
今回オーダーしたパイロットの万年筆はキャンセルせず、使い比べてみたいと思っている。
モノがまたひとつ増えてしまった。。。

できれば自分が100%満足できるものを持って、万年筆の世界には終止符を打ちたいと思っているのだけど、そうは言っても5年に一度のサイクルだから、よく考えてからにしよう。
この18ドルのやつがサイコーだと、助かるなぁ。

PS:ちょっと見てみたら、日本だと14金とか18金でも7500円とかであるみたいで、
やっぱこの18ドルのをキャンセルしてそっちを買った方がよいのかも~!(笑)

Trackback URL

No Comments on "追い風"

Hi Stranger, leave a comment:

ALLOWED XHTML TAGS:

<a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

Subscribe to Comments